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「ユニバーサルファッション」2冊を図書館で借りました。2019年07月19日 14:15

先日の「介護服」の本6冊に引き続き
「ユニバーサルファッション」で検索して2冊を
webで予約して取り寄せしたものが届きました。
 
・ユニバーサルファッション   だれもが楽しめる装いのデザイン提案
  田中 直人/著 2002年中央法規出版 
・ユニバーサルファッション宣言 Part2
  ユニバーサルファッション協会 /編・著   2009年中央公論新社 
 

介護服のリフォームにいいアイデアがあるかと思いましたが、
どうも趣旨がちがったようです。
目新しいアイデアはありませんでした。

ファッション業界、衣料メーカ、デザイナーに向けて、
すべての人にファッション性のある選択肢を増やすという内容です。
 
1970年代に提唱された「ユニバーサルデザイン」。50年経っても、
「服があまって売れない一方、着られる服がない」「かわいい介護服がない」という問題は解決されていません。

機能と楽しさの両立はリフォームかオーダーしかないという状況は今も変わっていない。  「ユニバーサルファッション」の普及は難しそうです。
 


---抜粋---
 
■ユニバーサルファッション
 
バリアフリーデザイン:高齢者障害者含めてすべての人にやさしいデザイン。障壁を除去する。
ユニバーサルデザイン:体格、年齢、障害にかかわらず多くの人が利用できる製品や環境の創造。しかも美しくデザインする。
 
ユニバーサルファッション:体格、年齢、障害にかかわらず快適に生活できるファッション環境を実現する
ファッションとは個性を表現する。人と違うものを生み出し自己表現する。「ユニバーサル」とは正反対
 
高齢者対応の衣服は地味で画一的。機能性中心でファッション性や楽しさを配慮していない。
機能と楽しさを両立するには、リフォームするかオーダーで対応するしかない状況。
若者のファッションが短サイクルで過剰供給。高齢者障害者衣服は選択肢少なく、デザインやサイズに不満
 
・ファッションを楽しむ工夫 色、柄、小物、季節
・安心安全への工夫 危険防止(滑る、燃える)、他者から認識しやすい
・体型や姿勢に合わせる工夫 座り姿勢で着丈補正 ウエスト補正
・生理機能に合わせる工夫 体温調節、保温、
・着脱しやすい工夫 ボタン、ホック、マジックテープ、ファスナー、リングやループ、ゴム伸縮、伸縮素材
 着脱しやすいゆるみと形、袖下にマチ すべりが良くなる裏地
・排泄しやすい工夫 ズボンにファスナー
・利用者に合わせる工夫 ポケットや小物 置き忘れ防止 名前
・福祉用具に合わせる工夫 袖がすれる 雨 市政ベルト
・生活面での工夫 エプロン パジャマ 前開き 冠婚葬祭
・生産や流通の工夫 選択肢の拡大
 
■ユニバーサルファッション宣言 Part2
 
ユニバーサルデザイン:人種性別身体機能の多様性を受け入れる商品やサービスを提供しようという考え方
 すべての人にとって使いやすい1つのデザイン。1つのアイテムで多数の購買層。規模の経済性。コスト低減
ユニバーサルファッション:好きなファッションを楽しむだけの選択肢を用意する
 
アパレルでは服があまって売れない一方で着られる服がない、好きな服がないという矛盾
高齢者障害者対応の衣服も売れない …選択肢が少ない。高い
 
バリアフリー:特別な人のための特別な服を提供
ユニバーサル:多様なニーズに対応したファッション
 
安くてよい服=大量生産=画一、標準的ニーズ
 =少数派の多様なニーズは無視
サイズや体型に合う服が欲しいのではなく、好きな服をサイズ体型を気にせず買いたい。
 
その機能は美しいか? 便利さとファッションは相性が悪い
体に優しいポロシャツ 着脱時のひじ入れの容易さ ストレッチ素材