「ユニバーサルファッション」2冊を図書館で借りました。 ― 2019年07月19日 14:15
webで予約して取り寄せしたものが届きました。
・ユニバーサルファッション だれもが楽しめる装いのデザイン提案
・ユニバーサルファッション宣言 Part2

介護服のリフォームにいいアイデアがあるかと思いましたが、
目新しいアイデアはありませんでした。
ファッション業界、衣料メーカ、デザイナーに向けて、
1970年代に提唱された「ユニバーサルデザイン」。50年経っても、
「服があまって売れない一方、着られる服がない」「かわいい介護服がない」という問題は解決されていません。
機能と楽しさの両立はリフォームかオーダーしかないという状況は今も変わっていない。 「ユニバーサルファッション」の普及は難しそうです。
---抜粋---
■ユニバーサルファッション
バリアフリーデザイン:高齢者障害者含めてすべての人にやさしいデザイン。障壁を除去する。
ユニバーサルデザイン:体格、年齢、障害にかかわらず多くの人が利用できる製品や環境の創造。しかも美しくデザインする。
ユニバーサルファッション:体格、年齢、障害にかかわらず快適に生活できるファッション環境を実現する
ファッションとは個性を表現する。人と違うものを生み出し自己表現する。「ユニバーサル」とは正反対
高齢者対応の衣服は地味で画一的。機能性中心でファッション性や楽しさを配慮していない。
機能と楽しさを両立するには、リフォームするかオーダーで対応するしかない状況。
若者のファッションが短サイクルで過剰供給。高齢者障害者衣服は選択肢少なく、デザインやサイズに不満
・ファッションを楽しむ工夫 色、柄、小物、季節
・安心安全への工夫 危険防止(滑る、燃える)、他者から認識しやすい
・体型や姿勢に合わせる工夫 座り姿勢で着丈補正 ウエスト補正
・生理機能に合わせる工夫 体温調節、保温、
・着脱しやすい工夫 ボタン、ホック、マジックテープ、ファスナー、リングやループ、ゴム伸縮、伸縮素材
着脱しやすいゆるみと形、袖下にマチ すべりが良くなる裏地
・排泄しやすい工夫 ズボンにファスナー
・利用者に合わせる工夫 ポケットや小物 置き忘れ防止 名前
・福祉用具に合わせる工夫 袖がすれる 雨 市政ベルト
・生活面での工夫 エプロン パジャマ 前開き 冠婚葬祭
・生産や流通の工夫 選択肢の拡大
ユニバーサルデザイン:人種性別身体機能の多様性を受け入れる商品やサービスを提供しようという考え方
すべての人にとって使いやすい1つのデザイン。1つのアイテムで多数の購買層。規模の経済性。コスト低減
ユニバーサルファッション:好きなファッションを楽しむだけの選択肢を用意する
アパレルでは服があまって売れない一方で着られる服がない、好きな服がないという矛盾
高齢者障害者対応の衣服も売れない …選択肢が少ない。高い
バリアフリー:特別な人のための特別な服を提供
ユニバーサル:多様なニーズに対応したファッション
安くてよい服=大量生産=画一、標準的ニーズ
サイズや体型に合う服が欲しいのではなく、好きな服をサイズ体型を気にせず買いたい。
その機能は美しいか? 便利さとファッションは相性が悪い
体に優しいポロシャツ 着脱時のひじ入れの容易さ ストレッチ素材