「足で操作する車いすの舵」の作成 ― 2019年06月15日 22:33
懸案の「足で操作する車いすの舵」を作成しました。
■きっかけ
https://dadacat.net/blog/care/post-5897/
足で前輪の方向を操作する治具で、左手だけで車いすがまっすぐ進めます。
妻の片麻痺は動く左側も力が弱いので
ずいぶん以前は1m動くのに20分かけて何日も練習したことがあります。
あれ以来、やらずにきましたが、
私も挑戦してみたくなりました。
■「第一号機」と「最終案」
広大寺源太さんの製作記事には、「第一号機」と「最終案」があります。
第1号機は前輪に万力で操作部を取り付ける方法です

第1号機の欠点は
・利用者本人が決めた進行方向に舵が定まる為、介護する職員が自由に車椅子を動かすことが出来ないのです
・介護者が強引に車椅子を動かした場合、板が思わぬ方向へ回転してしまいます。
で、問題を改良して作られたのが最終案です。

最終案は前輪を取り外し、前輪の軸上にキャスターを構成しています。
そのため、鉄の加工や車いすの分解があります。
■第一号機の方式を選択
前輪の軸受はボールベアリングになっているので
外してしまうと元に戻す自信がありません。
そこで、車いすの加工をしない第一号機の方式にします。
欠点は「自走時に舵を装着、介護時は舵を外す」ことで解決します。
まずは、第一号でやってみます。
エラストマーキャスター ・・・1つ大きくなると千円なのでこれにしました。
車輪径75mm 取付高93mm ¥468

c型クランプ25mm ¥108 ・・・大きめの50mmもありました。

木材は家にあった端材です。
切り出し

クランプに穴あけ

■第一号機 ・・・試乗


私が使ってみると、いけそうです。
早速、妻にやってみると
なんとか、まっすぐ進めます。
でも、力が弱いため、足の操作が難しそうです。
微調整や大きく曲がることができません。
■改善
足の操作をやりやすくするため、スリッパをタイラップで固定しました。
10mmのベニヤ板では、ねじれが発生するので、補強の板を取り付けました。



■やってみて
〇片手で、まっすぐ進むのはいける。
×バックや直角に曲がるのは難しい。
目標・・・寝室から居間(食事)まで自力で行く。

フットレストの改造と足カバーの作成で使わなくなったものです。
